前回の記事↓に引き続き後編
藤沢の最も古い地層は葉山層群で1200~1650万年前であることがわかりました。
この時代は新生代/新第三紀であり、恐竜がいた中生代のものではないため、
恐竜の化石が見つかることは限りなく少ないという結論に至りました。
さて、1200万年~1650万年前ですが、
丹沢山系が本州にぶつかった時代であり、まだ現在の日本の形になっていなかった時代だそうです。
人類が誕生したのが200万年前と言われているため、それよりもはるか昔の話。
恐竜絶滅後の氷河期が終わり、温暖化を迎え、貝やサンゴ、水性の大型哺乳類(クジラやサメ)がいた時代とのこと。(貝やサメの歯などは化石として見つかるらしい)
何気なく見ていたり、触っていたものも、まだ日本列島ができていない時代のものだったのか。すごいね。胸キュンです。
では、前回に引き続き、後編いってみよ。
ネットで調べるだけではつまらんので、少しですが、市内を回ってみました、
行ってみると、地層が見れそうなところは、やはりのコンクリで固められているところが多かったですが、関東ローム層、三浦層群、上総(かずさ)層群とみられる露頭は確認できました。
関東ローム層はお馴染み、白くて手で簡単に砕けます。草の根っこがある黒い土の層の下に見えてわかりやすかったです。
三浦層群や上総層群は、崖のようになっているでかい露頭で確認でき、硬そうな岩のようですが、元は泥岩、砂岩のため、少し力を加えるとボロッとくだけます。
神奈川県の古い地層は海成層といって、海底に堆積してできた地層のため、非常にもろいです。【地層の付近は崩れやすい可能性が高いため、大雨の後など、危険な場合は絶対近づかないでください!!】
藤沢市の場合、東海道線を区切りに北側がローム層、南側が古い地層(硬い系)となっていることがわかりました。
身近な土っていってもかなり前のものだとわかって少し感動しました。
(これが男のロマンというやつか!?)
次に、これは私が行って見たかっただけなのですが、是非とも神奈川県最古、そして恐竜がいた時代、中生代の時代の地層が見たく、見に行ってきました!
小仏層という名前の通り渋滞で有名な小仏トンネルの近くにあります。
夏の旅行で中央道を通るため、途中で降りて見に行ってみました。
ネットで調べてみるとかなり詳しく書いてあるため、行き方は
ネットに任せるとして、川が流れていたりととてものどかで心地よい山間でした。
小仏層群が見れる「千枚岩」は少し狭いものの、道路沿いにあり、
クルマで行けました。
行って見るとびっくり。千枚岩というだけあってかなり大きな露頭でした、
湧き水なのか?水が流れていって、色は黒。時折白い筋も入っていましたが、
藤沢で見られる地層とはまったく違う質感、色。
そして、層の向きがほぼ垂直になっていました。大きな地殻変動の影響を受けたのでしょう。丹沢山系が本州にぶつかった影響でしかね。
やっぱり白亜紀は違うなぁ~歴史の重みを感じるな~と一人で感動。
(ジジババ、子供たち含めどうでもよさそうだった・・・)
こちらも泥岩、砂岩のようで、手で簡単に崩れてしまいました。
wikiでは、四万十層群の中にその名が
さすがに化石のようなものは全く見つからず、
調べてみると海溝付近にたまった堆積物が陸地側に押上げられてできた地層
のようなので、化石はほとんど見つかってないみたい。
海溝という特殊な環境の上、押上げられるときに砕けて、化石としては原型をとどめるのは難しそうですね。
以上まとめ
・藤沢にあるもっとも古い地層は葉山層群1200-1650万年前@江ノ島
・東海道線より北側は古い地層がなく、関東ローム層でおおわれている。
・故に藤沢市で恐竜化石発掘は難しい。
・神奈川県最古の小仏層群(中生代/白亜紀)はクルマで行ける場所にあり、観察可能。
自由研究って面白いね。